花粉症は、花粉の「異種タンパク」というものが、体内に侵入することで起こるアレルギー症状を言います。鼻水や目のかゆみなどは、花粉が鼻孔や目などに侵入することで起こりますが、肌には異物の侵入を防ぐバリア機能があるため、バリア機能がきちんと働いていれば花粉による肌トラブルは起こりにくいはずです。しかし、寒さや乾燥の激しい冬の時期にコンディションを崩してしまったりしていると、バリア機能が低下するので、「異種タンパク」が肌に侵入しやすくなってしまいます。そのため、肌がかゆくなったり荒れてしまったりするわけです。 花粉による肌トラブルの最適なケアは、バリア機能強化、つまりバリア機能を担う保湿因子「セラミド」を増やすケアです。 セラミドは、外部からセラミド自体を補給すると同時に、肌がセラミドを作る力を促進してあげることで、肌のバリア機能を高めることが出来ます。 この セラミドを作る力を高める成分として大変有効なのが「ビタミンC誘導体」です。 特に、クリームなどに配合されているビタミンC誘導体「VCIP」を配合した化粧品でケアすることで、バリア機能が強化はもちろん、乾燥肌、敏感肌にも効果を発揮します。 また、バリア機能を弱める原因として物理的な刺激も挙げられます 。肌は摩擦(特に濡れた状態での摩擦)に大変弱いです。しかし花粉症の方は、肌をかいたり、頻繁に鼻をかんだりするため、肌を摩擦しがちです。かゆみがある場合肌を押さえるようにしてかゆみを我慢する、また使用するティッシュは肌にソフトなものを選ぶなど、肌の摩擦を極力避けるような工夫をしてあげてください。