美的好奇心

第1回 ストレスと肌荒れ

今回は「ストレスと肌荒れ」についてご紹介します。クリニックでも肌荒れの相談が多いですが、ストレスと気づかれていない方がほとんどです。

ストレスを感じると、いわゆる「交感神経」が興奮した状態、つまり、心配や怒りでピリピリしているときの状態になります。 すると、胃腸の動きが抑えられ、胃腸炎や便秘を引き起こします。便秘を起こすと、腸からの有害物質の吸収が起こることも。また、この状態の時には男性ホルモン(アンドロゲン)が優位になります。

男性ホルモンは男性のひげの部分の皮脂分泌を促進させ、キメのあらい浅黒い肌を作ります。こめかみやあごにできる「大人のニキビ」はまさにこれ。大きくて、痛くて、しみになっちゃういやなニキビです。このようなニキビができる方は、胸や背中にもニキビができることがあります。

肌荒れの大敵ストレス。このストレスに特に注意が必要なのは”まじめな人”です。

仕事でストレスを感じながらも、結果を出そうとして一生懸命働く
 

周りから信頼される

自然と仕事が集まってくる

 

こんなふうに忙しくなると、誰でも小さなミスをしやすくなります。すると、まじめな人の場合、自分を責めてしまうんですね。このときのストレスは、計り知れないほど大きなものとなります。

脳で感じたストレスは、自律神経を通してすぐに腸の運動に影響。お肌にてきめんに現れます。肌荒れのストレスは、みなさんがご存知の通りです。まさに、ストレス・スパイラルと言っても過言ではないでしょう。ひどいときには、体に深刻な状況を与える場合もあります。

こうして考えると、適度にいい加減な方のほうがいろいろな意味で上手くやっていけるのかもしれません。僕自身、要注意なところがあるから分かります。

いくら仕事ができていても、笑顔が少ないときは要注意です。頑張っていることは、自分が一番よく知っているはず。だから、自分で自分を応援してあげてください。「頑張れ」ではなく「よくやった!」と、ね。

さて、お肌が荒れているときは、穀類や野菜など、胃への負担が少ないものを食べましょう。日本人の美肌の根源は、正しい日本食とリラックスですよ!