美的好奇心

第10回 夏の終わりの不調肌って、なぜ起こるの?

おかげさまで前回の「夏に気になる頭皮ケア」編では好評を頂くことができました。

先生、ありがとうございました。

そこで今回は最近お客様からのお声も多い、この時期のお肌の悩み「夏の終わりの不調肌って、なぜ起こるのか?」についてご相談させて頂きたいと思います。

 

M子:先生、こんにちは。今日もよろしくお願いします。

 

先生:こちらこそ、お願いします。今年は全国各地で猛暑が続きましたが、M子さんはどんな夏を過ごしましたか?

 

M子:今年の夏は、いつも以上に紫外線を強く感じました。

日中は冷房の効いた会社にいるため暑さは感じませんでしたが、出勤時や帰社時の強い紫外線や暑さには閉口しました。

私は冷房にすごく弱いので家ではあまり冷房をかけないようにしていますが、今年は熱中症が不安だったり、暑くて寝れないなどで、一晩中冷房をかけていました。

そのせいか朝起きると体がだるかったり、喉に痛みがあったりして、体調的にはあまり優れない夏を過ごしました。

 

先生:それは辛かったですね。お肌の調子はどうですか?

 

M子:実は今日は、先生にちょっとお会いしたくない肌なのです。

 

暑くなってもしばらくの間は肌の調子が良かったのですが、ここ

最近肌が硬くなった感じがします。それ以外にも、小鼻から頬に

かけての毛穴が気になったり・・・。しかも、以前は感じなかった肌

のテカリが、最近特に気になり始めています。

 

先生:そういう時だからこそ、是非私に会いにきてください。

今お話を聞いたところでは、夏に良くおこる肌トラブルの症状です。

それでは早速、M子さんの肌を少し見せてくださいね。

う~ん、今気になる事は・・・・・

 

1、 肌が乾燥気味で硬い。

2、 毛穴が開いている。

3、 かさつきも気になるが、Tゾーンに皮脂が多くみられる。

4、 目元に小じわが発生。

5、 小さなニキビが出来ている。

簡単に診断するとこんな感じですね。

 

 

M子:こんなに・・・。先生・・・、私、しばらくは立ち直れなさそうです・・・。

 

 

先生:大丈夫です。きちんと要因をつきとめ、しっかりとお手入をすることにより、ダメージが修復されて健全な肌にもどりますのでしばらく頑張りましょう。

ちなみにM子さん、今感じているお肌のトラブルの要因は何だと思いますか?

 

M子:それは絶対、強い紫外線です!よね?

あとは会社の冷房がかなり強いので、肌の乾燥が気になります。

 

先生:ではお話させて頂きますね。

紫外線を浴びる機会が多い季節は、紫外線により肌がダメージを受けやすくなります。

ご存じのように肌にはターンオーバーの周期がありますが、肌がダメージを受けたことでターンオーバーの周期に乱れが生じます。

今回のM子さんの不調肌の要因も、紫外線のダメージからはじまった肌トラブルです。

今夏はニュースでも取り上げられているように、全国各地で連日の猛暑が続いています。

8月に入ってからの東京は、最高気温「35℃」や「36℃」が続き、夜になっても気温が下がらず熱帯夜の記録を更新したとのことです。

それにプラスして日中はコンクリートの照り返しが強く、体感温度は40℃以上と想定されます。じりじりと照りつける痛いくらいの紫外線を受け、ダメージを受けた肌は紫外線や有害物質が体内に侵入するのを防ごうと働きます。その結果角質が厚くなるなどのターンオーバーの遅れが生じるのです。

もともとダメージを受けた肌は水分の保持能力が低下していますが、毎日使用している冷房がさらに肌の乾燥を加速させてしまいます。

冬場の乾燥対策は、加湿器をつけたり、保湿性の高いクリームを使用したりと意識的に気をつけますが、夏場は汗で肌がべたつく事を嫌い、クリームなどの油溶性のアイテムを使用しないなど肌の乾燥は進む一方です。

 

以下を見て下さい。

・紫外線で肌はダメージを受ける。

・肌を守るため角質をため込み、角質肥厚となる。

・肌がごわつく、毛穴が目立つ、ニキビが出来るなどの肌トラブルが生じる。

 

先生:今のM子さんのお肌はこんな感じです。

もう少したつと気持ちの良い秋風が吹き始めますが、その風は肌の乾燥を促す要因の一つですので注意が必要です。

 

M子:なるほど、納得しました。

では、私の不調肌を改善するためにはまず何をしたら良いですか・・・・

 

続きは次回お伝えさせていただきます!!